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岡田尊司「愛着障害」

A


   ”愛着障害”という言葉。

   私は初めて知りました。

   なんか少し悲しい響きだなぁ、というのが

   第一印象です。

   サブタイトルである

   ”子ども時代を引きずる人々”という言葉にも

   惹かれるものがありました。


   この本のはじめにこう書かれています。

   ”従来、愛着の問題は、子どもの問題、

   それも悲惨な家庭環境で育った子どもの問題として扱われることが多かった。

   しかし、近年は、一般の子どもにも当てはまるだけでなく、大人にも広くみられる

   問題だと考えられるようになっている  


   
   愛着スタイルは次の4つのカテゴリーに分類されるのだそうです。

    1.安定型愛着スタイル

    2.回避型愛着スタイル

    3.不安型愛着スタイル

    4.恐れ・回避型愛着スタイル

   1の安定型の特徴は、対人関係における絆の安定性であり、愛情を失うとか、

   嫌われるなどということについて思い悩むことがないのだとか。

   なので、自分が困ったときは助けてもらえると信じ、気軽に相談したり、

   助けを求めるのだそうです。

   
   2の回避型の特徴は、距離を置いた対人関係を好み、

   親しい関係は重荷に感じやすい。

   なので、心理的にも、物理的にも距離をおこうとするそうです。


   3の不安型の特徴は、始終周囲に気を使っている。

   そして相手にどう思われているのか、嫌われていないか、よく思われているか、

   そういったことが一番の関心事なのだそうです。


   最後に、4の恐れ・回避型の特徴は、対人関係を避けて、引きこもろうとする

   人間嫌いの面と、人の反応に敏感で、見捨てられ不安が強い面の両方を

   抱えているそうです。  



   この本では、太宰治や夏目漱石、オバマ、クリントンなどの著名人の

   愛着障害についても紹介しています。

   その例を文面通りに受け取っていいのか、どうなのかはわかりませんが、

   読み物としては面白かったです。


   
   そして愛着の原点は親との関係で育まれるそうです。

   この本では”安全基地”という言葉が出てきます。

   安全基地とは、いざというとき頼ることができ、守ってもらえる居場所であり、 

   そこを安心の拠り所、心の支えとすることのできる存在である。と書かれています。

   親が安全基地であることが理想だとは思いますが、

   現実は安全基地として機能していないことが結構多いのかもしれません。

   けれどほとんどの親は子どもを一生懸命守っていると思います。

   ただ、上手く守れているかどうかというのは、

   子どもがどう感じるかにかかっている?ということなのかな?

   私にはよくわかりません。


   
   「愛着」という言葉を辞書で引いてみました。

   ”人や物への思いを断ち切れないこと”と書いてありました。

   そして「あいじゃく」とも書いてありました。

   こちらも辞書で引いてみると、”渇愛”と書かれてありました。

   もう一回辞書を引こうかと思ったけれど、

   堂々巡りか、終わらないかのどちらかになると思うのでやめました。



   特に難しい言葉を並べ立てるでなく、とても読みやすい本でした。

   最後までサクサク読めます。

   巻末には、愛着スタイル診断テストもついています(A/B/Cの点数で採点します)

   ちなみに点数順だと、私は恐れ・回避型でした。

   確かにそういうところはあるなぁ、とは思いましたが、点数が大差なかったので、

   あまり気にしないことにします(*^-^)



   
   ちょっと追記

   私は愛着障害いいじゃない、と思いました。

   何事も過ぎるのはよくないとは思うけれど、人間くさくていい。

   裏を返せば他人の気持ちもよくわかるに通じるかも?

   きっとそんな簡単なことではないのだろうけど、気付くことも多いはず。

   ネガティブに捉えることを少しずつでも放棄したら、

   ゆっくりでもいいから前に進めるのではないかと思いました。

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コメント

他の人のブログには、コメントをつけないようにしているのですが、自分のブログに「いいね」をいただいたのに、おかえしできない、この本は読んだことないし、多分読まないと思うので、いいねできないので・・・。お邪魔します。

ブログの、文章の、組み立て方、論理的な構成、目の付け所・・・。しっかりとした紹介で、本に興味を持たされてしまいました。

本の内容も、心のひだに切り込んでくるというか、人情の機微の、影の部分をついてくるというか、とても気になりました。

僕は本を最近は厳しく選んで読んでいるので、読もうか迷っている、いや、多分読まないとは思うのですが、強く紹介で本に引き付けられました。

みかんさんは、面白い人ですね。また遊びに来ます。

暇があれば読んでみます・・・。香山りかさんの本とかは読むので。

内容、楽しみにしています。

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