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中村文則「銃」

F

”昨日、私は拳銃を拾った。あるいは盗んだのかも知れないが、私にはよくわからない。これ程美しく、手に持ちやすいものを、私は他に知らない。今まで拳銃に興味を持ったことなどなかったが、あの時私は、それを手に入れることしか考えることができなかった。”


以上が物語の冒頭ですclover

男子大学生である西川が、雨の日に橋の下の河原で

見つけたものは50代と思われる男の死体と、

その男が自殺に使用したと思われる拳銃。

彼はそれを拾うと、歓喜や興奮、気味の悪さを一通り感じ、

そして”この拳銃は今日から私のものなのだ”と、

何度も頭の中で反復するのです(゚ー゚;


もしかすると彼は初めて心が揺さぶられるような感情というものを持ったのかもしれない。

無関心な日常でみつけた危なすぎるおもちゃ。

彼はそこそこ上手く学生生活を送り、

自分でもそこそこ上手くやっていると思っているような自信家にみえました。

けれど、そこには感情がない。のだと思うthink


読んでいてなんかイヤだなぁ、と思ったのはこの彼が想像できてしまったこと。

それも結構簡単に。

きっとこんな風に喋るんだろうなぁ、とか、こんな風に歩くんだろうなぁ、とか諸々。

なんか救われない(ノ_-。)

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