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角田光代「月と雷」

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”不意の出会いはありうべき未来を変えてしまうのか”

どうなんでしょうsign02


東原智、34歳shadow

小学生の頃位から自分は結構モテていると自覚する男clover

しかし未だに独身。定職がなくフラフラしているから?

ではないようです。

過去に付き合った彼女曰く、 

 ”ふつうのことがふつうにできないでしょ”

ってことらしい。

そしてそのふつうの事というのは、「生活」を指しているのです。


彼の母親はいわゆるシングルマザーthink しかも生活能力もない。

けれど困ったことにか、幸いなことにか、彼女がどれだけフラフラしていようと、

男女を問わず、必ず手が差し伸べられるのです。捨て猫を拾うより簡単に。

そして当然のように彼女は誰にだってついていく。その場所が嫌になるまではね。

もちろん少年だった智も母親といっしょにいろんな場所を転々としていました。

家族がどのように生活するものなのか知らないのです。


そんな智が会いたいと思う少女が一人clover

まだ小さな時に少しの間生活を共にした泰子ちゃんという同い年の女の子。

彼は泰子ちゃんに会いに行きます。その時の泰子ちゃんの心情は

 ”ああ、ついに不幸が私をつかまえにきた” というものでした。

智の登場で泰子ちゃんの予定していた未来は変わりました。

けれど、それは智のせいではないようです。


「月と雷」というタイトル。

月は母親を、雷は気付き、あるいは自分自身を示しているのではないかと、私は思いました。

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