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窪 美澄「ふがいない僕は空を見た」

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それぞれ5人の視点で綴られる連作小説book


・ ミクマリ
・ 世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸
・ 2035年のオーガズム
・ セイタカアワダチソウの空
・ 花粉・受粉



1編目の「ミクマリ」は、

2009年に女による女のためのR-18文学賞大賞受賞作crown


「ミクマリ」は、高校1年生の斉藤君の視点で語られるclover

彼は週に1~2回、学校帰りにセックスをする。

相手はコミケでナンパしてきた主婦・あんずshadow

彼女は彼より12歳年上で、セックスは彼女の用意したコスプレと台本通りに進めていく。

彼には同じ学校に好きな女の子がいたし、

こんな関係はすぐにでも終わらせられると思っていたのだけれど・・・


次に「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」では、主婦のあんずの視点で家庭内のことが語られます。

夫婦の互いが不妊症であること、夫の家庭内盗撮で斉藤君との関係が暴露されてしまうこと等々。

「2035年のオーガズム」では斉藤君のことが好きな松永さんvirgo

「セイタカアワダチソウの空」では、斉藤君の友達の福田君。

「花粉・受粉」では、助産婦である斉藤君のお母さんが、それぞれ話を進めてくれます。

それぞれがそれぞれの事情を抱えながらも、

無理に抗ったりはしていなくて、だからといって流されている風でもなくて、

それでいて受け止めているというほどカッコよくもなく・・・

尽きないため息を繰り返しながらも生きるしかないというかなんというか(;´Д`A ```

人というのは自分が思っているよりもずっと、

いろんなことを冷静に処理出来ているのかもしれませんthink


まぁ、ふがいなくても空を見る余裕があるのなら、なんとかやっていけるのかなぁsign02

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