アンドリュー・カウフマン「銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件」
~ある日、カナダの銀行に強盗がやってきて、人々から“もっとも思い入れのあるもの”を奪っていった。「私は、あなたがたの魂の51%を手に、ここを立ち去ってゆきます。そのせいであなたがたの人生には、一風おかしな、不可思議なできごとが起こることになるでしょう」その言葉どおり、被害者たちに奇妙なことが起こりはじめる。身長が日に日に縮んでしまったり、心臓が爆弾になってしまったり。母親が九十八人に分裂した男性もいれば、夫が雪だるまに変身した女性も……。なぜこんなことが起きるのか? 奇才が描く不思議な比喩の世界!~
本当に一風変わったありえないことが起こってしまう物語
奪われた魂の51%は自分で回復しなければ命を落としてしまうことになるのだという
本当に不思議な世界
このお話は、つまらないと感じるか、想像力を掻き立てられるかの、どちらかしかないと思う
あっという間に読めてしまう本だったので、ちなみに私は2回読みました
どのみち答えなんてないのだから、少し自分で考えるのも悪くないと思ったのです
銀行強盗に出くわして魂の51%を奪われたのは13人
それぞれ思い入れのあるものを奪われたわけだけれど、13人に起こる現象は様々
私はこう考えました
奪われた魂の51%というのは、奪われる前から13人にとっては既に失くしていたもの、忘れていたもの、もしくは失うのではないかと恐れていたもの
それが形として現れた結果が不思議な現象
奇妙すぎる現象ではあるけれど、まだ遅くはない。
小さな気付きが魂の51%を取り戻すヒントに繋がるのだと思います。
自分にとっての魂の51%を、日常生活に当てはめて考えるといいかもしれませんね
« アンディコ 季節限定 マロンエクレア | トップページ | ロピア 大人 紫芋と南瓜のモンブラン »
「 書籍」カテゴリの記事
- L・J・スミス「ヴァンパイア・ダイアリーズⅠ」(2013.11.26)
- ジェーン・スー「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」(2016.01.05)
- 伊坂幸太郎「死神の浮力」(2014.11.29)
- 辻村深月「盲目的な恋と友情」(2014.10.31)
- 岸見一郎/古賀史健「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(2014.09.20)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/500651/60255133
この記事へのトラックバック一覧です: アンドリュー・カウフマン「銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件」:
コメント