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辻村深月「盲目的な恋と友情」

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これが、私の、復讐。私を見下したすべての男と、そして女への――。
一人の美しい大学生の女と、その恋人の指揮者の男。そして彼女の醜い女友達。彼らは親密になるほどに、肥大した自意識に縛られ、嫉妬に狂わされていく。そう、女の美醜は女が決めるから――。恋に堕ちる愚かさと、恋から拒絶される屈辱感を、息苦しいまでに突きつける。醜さゆえ、美しさゆえの劣等感をあぶり出した、鬼気迫る書下し長編。



晴れやかな舞台であるはずの結婚式。

けれど新郎は、新婦が盲目的に恋をした相手ではなかった。

なぜなら、新婦が盲目的に恋をした相手はもうこの世にはいないから。

そして物語は過去へと遡り、当時女子大生だった二人の女性の視点から、現在までの6年間の道案内をしてくれる。

前半は新婦である一瀬蘭花の視点。彼女はとても美しい容姿をしており、年上の指揮者・茂実星近に恋をしていた。それがどれほど盲目的であったかを。

そして後半は蘭花の親友の傘沼留利絵の視点。容姿にコンプレックスを持つ彼女にとって、蘭花への友情がどれほど盲目的であったかを。

そしてこの2編を読み終えたとき、モヤモヤとしていた答え合わせが終わる。


なんとも言えない読後感sweat02

前半の蘭花の心情がオモテならば、後半の留利絵の心情はあまりにも痛々し過ぎる、女性が決して悟られたくない裏の要素で出来ている。

美人と不美人の親友。

容姿にコンプレックスを持つ留利絵の視点を読み進めていくと、一言では言い表せない様々な感情で埋め尽くされていて、そのどれもが思わず残念なため息が漏れてしまうようなものばかり。

けれどこの後半の留利絵の視点で書かれたものがあるからこそ、一冊の本として興味深く最後まで読めるんですよねぇ~。

楽しい内容というものではないけれど、女性の女性に対する独占欲や優越感なんかも書かれていて、読んでいるとアホみたい、って思うんだけれど、多かれ少なかれ女性なら心当たりのある感情。

斜め上どころか遙か上をいくこじらせ方を留利絵に感じました。

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