お気に入りの名言

「永遠を旅する者」より

重松清さんの「永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢」から紹介したいと思います。

この本はゲーム「ロストオデッセイ」のために書かれた短編集です。

ゲームの主人公はカイム。

一千年という悠久の時を生きる青年の物語。

その中からお気に入りの言葉を二つ。

まず一つ目は、

「正しさ」を貫くなら、沈黙は罪かもしれない。というもの。

これは「天国にいちばん近い村」という物語からです。

赤ん坊の誕生を笑顔で迎え、早すぎる死を笑顔で送る。

短命の村でのお話です。

そして二つ目は、

噓や悪口というのは不思議なものだ。

それらは、話し手がいるから成立するわけではない。

その話に耳をかたむけ、相槌を打つ聞き手がいるからこそ、

噓は嘘として、悪口は悪口として、成り立つのだ。

真の意味で孤独なひとには、誰かの悪口を言うことはできない。

噓も同じだ。というもの。

こちらは「嘘つきの少女」という物語からです。

タイトル通り、噓ばかりつく少女の物語。

そしてそのどれもが悲しい噓ばかり。

この本に書かれている物語はどれもハッピーとは言えないかもしれない。

けれども生きてるんだなぁ、と感じるものばかりでした。

主人公のカイムは一千年を生きてきたからこそ、

知っていることは多かったかもしれない。結末を想像するということにおいても。

けれども一千年を生きていてもわからないことはわからない。

人の感情とかね。

たぶん私もおんなじ。

人生を振り返って予測することは出来るけど、

わからないものはきっといつまでたってもわからないと思う。

そしてそれは、恐ろしく単純なことだったりするんじゃないかなぁ、なんて。

ちなみに私はゲームは全くしないので、ゲームでのカイムは知りません。

「いい人というのは、意外に、嫌な人なんだよ」

これは、伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングと日常と襲撃」という本の中で

成瀬という人物が何気にサラッと放った一言です。

私はなんだかすごく共感してしまいました。

ソレだsign03 と。

そうなんだよ、そうなんだよ。と

わかるなぁ、と。

普段なんとな~くモヤッとしたものを、地味に突っつく名言。

 「いい人というのは、意外に、嫌な人なんだよ」

私だけがそう思ってるわけじゃないんだなぁ、と。

少しだけホッとして、

そんな風に思ってしまう自分を少しだけ許そうと思いました。

内容には触れませんが、本はもちろん面白かったです。

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